丹沢山 前編
標高1,567m
日本百名山。ただし、深田久弥が選んだのはこの山ひとつのことではなく、丹沢中央部の山々全体の事を指したらしい。
先週塔ノ岳を登頂でき、更に先へ行ってみたく丹沢山を目指すことにした。
前日大倉まで行き車中泊。
4時半に目覚め、やっと空が明るくなってきた5時半に登山開始。
この日は時間的に厳しくなるのが分かっていたので、写真を撮る事も少し控え、いつもより速いペースで登っていった。
といってもコースタイムと同程度。
左、塔ノ岳。中央、丹沢山。左、蛭ヶ岳。
先週、あれだけ大感動して登った山なのに今日は通過点。
少しだけ景色を楽しみ先へ進む。
大倉尾根を登ってきた体には結構きつい。
さて、実はここで大感動は出来なかった。
なぜならばこの先、蛭ヶ岳も狙っていたからである。
ここから蛭ヶ岳は3.4km。往復4時間。
これをプラスすると下山時刻は8時30分…
ないない!ありえない!
行動時間にすると15時間…
ないない!まったくありえない!
ここまで登ってき来た気持ちを正直に書こう。
面白くなかった。
せっかく初めて登った山、丹沢山に来たのに辛いだけだったのだ。
それがどうだろう。
蛭ヶ岳登頂を諦めたとたん、いつもの楽しさが押し寄せてきた。
パスタを茹でて、沢山写真を撮って、たまには座って休憩もする。
それが出来る幸せ。
無理に登頂を目標にする必要はない。
ある意味、そんなことはどうでもいい。
ワタシのしたいことは何だ?
バイクで言えば知らない土地に行ってみたい。この道の先には何があるのだろう?その程度のことだ。
サーキットのコースレコードを叩き出すことではない。
山歩きで言えば、あの山ってどんな感じなんだろう?あそこに行ったらどんな風景が見れるだろう?その程度のことだ。
エベレスト登頂が目標なわけではない。
旅が好きなんだと思う。
バイク、山歩き、もしくは車や飛行機、なんでもいいから旅が好きなんだ。
それをあらためて気付かせてくれた丹沢山。
思い出に残る山となった。
ここでおしまい。
となりそうな文章だが、一応後編へ続く(笑)
by keen45
| 2016-03-24 22:44
| 登山