アサクフカク

怖く勉強になる山の本

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トムラウシ山に登ったことはないが近くまでは行ったことがある。
2011年の北海道ツーリングで秘湯ヌプントムラウシ温泉を目指した時、間違えてトムラウシ温泉に行ってしまったのだ。
荒れてはいないがダート区間がそれなりにあったと記憶している。

この遭難事故はツアー参加者8人が亡くなるという大遭難事故で、マスコミでも大きく報道されたのでよく知っていたが、2011年のツーリング時は登山には全く興味がなく、北海道の地理もよく分からなかったので遭難事故とトムラウシの名が紐付いていなかった。
この本を読んで、この事故を起こしたツアーの下山口がトムラウシ温泉だったのを知り少し身近な出来事に感じてきた。

第一章は生存者の生々しい証言を元に時系列で遭難の全容が書かれている。
ワタシが最近登山にはまっていて、登山の事が少しわかってきている事もあって、このツアー参加者(ガイドも含む)の気持ち、状態が手に取るように理解でき、ワタシもこのツアーに参加していたらどうするのか、いや、頭の中ではこのツアーのメンバーになっていて、震えながらページをめくっていた。

それ以降の章は各方面からの検証となっている。
多くは低体温症について書かれているのだが、正直低体温症の名は知っていたが、症状、原因、対処など、ほぼ全て知らないことだった。
特に衝撃的だったのは低体温症が始まると正常な判断が出来なくなると言う事。
これって、ひとりで登山していて低体温症が始まったらもうアウト、ってことだから。

装備、食料、そしてなんといっても判断。
今後も登山するにあたって、いろいろ考えさせられた本だった。


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by keen45 | 2016-08-08 22:52 | | Comments(0)