靴とインソール
春頃の話になるのだけど、本格的な登山靴ってライトな登山靴と何が違うのか体感してみたく、登山靴を買った。条件だったのは、本格的な登山靴、雪山はやらない、メインの使い方はテントを背負ったバックパッキング、こんなところ。いくつか履き比べ、お店の方と1時間以上やりとりし決めたのがLOWA TICAM2。この靴にはワイドタイプの設定があるのだけど、俺の足を見てお店の方が通常タイプでいけそうと言ってきて驚いた。履いてみると確かに行ける。ワイドタイプは相当幅広なのかもしれない。このビブラムソールつま先にはクライミングゾーンがなく少し反り上がっている。でもそれが自分の使い方に合っている気がした。だって、つま先だけで数センチの岩に立つシーンてどれだけあるのか、多分、全登山の工程の1%もないと思う。それよりもその他99%が歩きやすいほうがいいし、クライミングゾーンがなくても岩稜帯には行ける。オフロードバイクに例えるなら、ほとんど舗装路なんだからモタードでいいじゃん的な♪とはいえ、クライミングゾーンがついている靴もためし履きしたが、それが歩きにくいとは感じなかったんだよね笑。
これで初めて登ったのが天狗岳だったと思う。正直失敗したかなと。サイズは問題ない。履き心地もとてもよろしい。ただ、足が前にずれるのだ。セオリー通り紐を前からギチギチに締めてこれ以上閉まらないぐらい締めても足は前にずれる。その後2回ほど登山をしたけどやっぱり下りで足が前にずれてしまう。もうこれは紐の締め方じゃないなと。
この靴を買うときに足がずれる兆候があり、インソールを変えてためし履きもしており、比較的好印象だったのでインソールを写真のSIDASに変えてみた。これに変えて登山をしてみると、これが全く別の靴なんじゃないかと思うほど快適。足が前にずれることが全くなくなった。TICAM2のソールはかかとカップも広く、土踏まずも低い、多分万人向けに作られているんじゃないかな?SIDASのはその逆、プラス表面の素材が滑りにくい。足って雑に言ってラウンドのある丸棒、それをいくら締め上げても前にずれちゃうんじゃないかな。そのラウンドに合わせたソールを使い締め上げるからこそずれなくなったのではないかと。
SIDASを入れたTICAM2の安定感は半端なく、本格的な登山靴はやっぱり違うことを実感。次買う靴もこれかなと思うほど気に入っている。
足の形はひとそれぞれ、購入する場合は自己責任でよろしくお願いします。